東京六大学野球 |
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春季リーグ戦2000
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酒井主将のリーグ戦日記
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無断転載・引用を禁止します。HPスタッフ
リーグ戦を振り返って
今回のリーグ戦は、結果はともかく実りの多いシーズンだったと思います。まず投手陣が安定した結果を残してくれました。後半バテはあったものの、井上・浅岡をはじめとして、梅下・児矢野・加治佐と出るピッチャー皆がそれぞれの持ち味を生かして、去年よりも数段レベルアップした姿を見せてくれ、井上が現役投手の中の初勝利も上げてくれました。 それに比べて打撃陣は最悪の立ち上がり(開幕4試合連続完封負け)となり、最後まで爆発できませんでしたが、ヒットを打つ→得点を取る→タイムリーを放つ、という課題を少しずつでもクリアしていくことができたと思います。 その両者がかみ合った時に、明治戦の勝利がありました。十連敗で終わってしまったなら、秋にもそのことを引きずってしまったでしょうが、変な呪縛から解き放たれて、秋には思い切って戦うことができます。 次シーズンの最大の課題は、やはりバッティングです。しかしこのシーズンを通してもう一つの課題が見えました。それは体力作りです。筋力アップももちろんですが、2ヶ月間のリーグ戦を戦い抜くスタミナ作りの必要性を感じました。 最後の最後で1勝できたとはいえ単独最下位。その事実は重く受け止めなければなりません。秋のリーグ戦まで短いですが、練習しまくって、本気で優勝を狙えるチームになります。ファンの皆様も一緒になって東大旋風を巻き起こしましょう。(おわり) 10 Toshiuki SAKAI |
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2000年5月26日(金)
明治戦を振り返ってやりました。やっと1勝をもぎ取ることができました。相手に優勝がかかっていることは意識しないようにと話し合っていたのですが、結果として明治の優勝を阻止することができたと言うことで、少しは存在感を示す事ができたのではないでしょうか。 1回戦は、勢いのあるチームの強さを見せつけられました。その反面優勝がかかった硬さも見られ、そこが2回戦のポイントになりました。初回、今シーズン初となる先取点を武藤がたたき出したことにより、相手があせって早打ちしてくれました。井上の適度にばらついた投球も功を奏し、なんと1失点完投。追加点の取れない苦しい展開の中で、本当に井上は頑張ってくれました。 我々の究極の目標からするとちっぽけな1勝かもしれませんが、先シーズンから連敗続きで苦しかったので、うれし泣きする選手もいるほど心から喜べる勝利でした。唯一の心残りは平日でお客さんがあまりいなかったこと。もっとたくさんの人たちと喜びを分かち合いたかったのに、平日にしか勝てなかったなんて、勝負弱かったですね。また勝ち点奪取までいかなかったことも心から悔しかったです。 10 Toshiuki SAKAI |
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まだまだです。いやー、参りました。今シーズンはこれだけ叩きのめされた試合はなかったので、さすがに選手一同落胆しました。応援にきてくれた方々にも申し訳ない気持ちです。 一回戦。先発は梅下だったのですが、これは奇襲作戦と言うわけではなく、これがベストだと確信して臨んだ試合でした。しかし出鼻をくじかれ、今までにない試合展開で守備陣も動揺し、総崩れの形になってしまいました。リーグ戦を通じて着実に進歩してきたと思っていたのですが、あんなに簡単にくずれてしまうようでは、まだまだです。 打撃のほうは無得点ながら、そこそこのあたりは出ていたので、次こそはと思って二回戦に望みました。ところが結果は同じ。この日は前日とは違い、少し気負いすぎてしまったように思います。とにかく今までとは違う意味で悔しい試合でした。 次へ向けてですが、法政戦のような展開になってしまっては、やはり今の”うち”には苦しいでしょう。しのいでしのいで、勝機を何とかしてつかむような展開にするべく、この二週間もうひと頑張りしたいと思います。 10 Toshiuki SAKAI |
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さあ、次は法政戦!早稲田戦では念願の今シーズン初得点を挙げることができました。少し情けない話ですが、まずはこれを素直に喜びたいと思います。やっと野球らしい野球になってきたと言えると思いますが、今回の試合で勝敗を分けたのは、決定力だったと思います。 ピッチャーはこれまで通りよくやってくれたわけですが、ここぞと言うときの一本を打たれてしまいました。それに比べてうちの打線は、得点はホームランによるものだけであり、再三あったチャンスでのタイムリーに欠けました。去年、あるいはその前から言えたことかもしれませんが、ランナーをせっかく進めても、連続三振に斬ってとられるのだけは何とか避けたかったものです。 しかし、やっとあと一本と言うレベルにまで来ました。今年のチームのいいところは、直面した課題を一つ一つクリアして成長してこられたことにあります。テーマにしてきた機動力も使えるようになりました。 さあ、次は法政戦です。法政の打線は間違いなく六大一であり、苦戦は必至です。しかし投手力はそれほど安定したものではないので、打ち合い覚悟で臨みたいと思います。またひとつ課題をクリアして、絶対に勝ち点をもぎ取ります! 10 Toshiuki SAKAI |
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2000年4月26日(水)
集中力慶応戦を振り返ってみて、1回戦は集中力を欠いたところがあり、非常に情けない試合でした。シートノックから動きが悪かったし、余分な塁を与えすぎました。この試合はこれまでの4試合のなかで1番悪い試合であり、2度と同じ過ちを犯さないように徹底していきます。 その反省を踏まえ、2回戦は現状では最も勝ちに近い戦い方ができました。守っているときの雰囲気は最高で、最後まで集中力を保つこともできました。その甲斐あって最終回には相手のミスに乗じて1打サヨナラの場面を作り上げることができたのです。まあそれだけに1番悔しい試合でもあったわけですが...。 さて今週は早稲田戦です。ここで1番気をつけなければならないのは、これまで4試合連続完封されていることなんて気にしないようにすることです。もちろんヒットが打てる状態になるように最善の努力はしていきますが、過去の悪い成績を引きずって悪循環することだけは避けたいところです。早稲田の鎌田投手も去年のようないいピッチングはできていないようですし、勝つチャンスは十分にあると確信しています。今週のキーワードは「集中力」。絶対勝つぞ。 10 Toshiuki SAKAI |
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2000年4月12日(水)
春季リーグ戦、開幕。ついに開幕しました。毎年思いますが、秋が終わってからの5ヶ月間というのは長いですね。ファンの皆さんも待ちわびていらしたことでしょう。その期待に応えるべく、気合満タンで立教戦に臨みましたが、結果は2連敗。オープン戦そのままの、「打てない」という言葉に尽きる試合でした。 ピッチャーには文句のつけようがありません。立教打線に対し互角以上の内容で、次カード以降も安心してみていられます。問題は打線です。ヒットってこんなに出ないものでしたっけ。いや、どんづまりでも何とかしてヒットゾーンに落とす。これがうちの野球でした。それが出ないというのはヒットへの執念が足りなかったのだと思います。練習からいい当たりを打つのではなく、とにかくヒットを打つという気持ちならば、打球のコースも変わってきます。打撃は水物。一週間もあれば変わります。その変わった姿を慶応戦ではお見せします! 慶応戦には特別な思い入れがあります。明治戦の連敗を止め、僕たち4年生が現役で勝っていないのは慶応だけになりました。これは先輩方からの宿題です。全力で勝利、そして勝ち点をもぎ取ります!期待してまた神宮へお越しください!! 10 Toshiuki SAKAI |