１回岩本のタイムリーなどで３点を先制した明治が２回に２点、３回に４点、５回には岩本の右中間への３ランなどで５点を追加された。東大は先制された後の１回裏に山口、児玉の連打でチャンスを作ったが、無得点に終わり、２回以降は明治投手陣の継投にかわされた。

　

　初勝ち点を目指す東大と逆転優勝を狙う立大の好ゲームとなった。「優勝争いのプレッシャーがあった」（手島監督
）という立大に対し、東大は５回に無死１塁から７番真鍋がバントの構えからセンター前安打を放ち、四球の遠藤が三進。無死１、３塁から野村の内野ゴロの間に遠藤がホームインし、先制。
　しかし、その裏すぐに３本の安打で一死満塁とされ、川平の中越え２点二塁打で逆転された。さらに渡辺のタイムリーと石田拓の犠飛で２点を加えて計４点を失った。逆転の２点二塁打の立大・川平は「１点を取られて、かえって硬さがとれた」。６回には立大・代打内田のタイムリーで追加点。
　東大は６回先頭山口のレフト前２塁打の後、立大・上野から多田野への継投に反撃が断たれた。
　第１試合で法大が敗れ、優勝は立、法の２回戦の結果次第で決まる。

　東大がミスで連敗。立大１回二死二塁での今村のタイムリなどで２点を先制された。しかし、１回東大は今季２本目となる児玉の本塁打で１点差に追いつく。
　しかし６回には東大の３つのエラーで３点を献上しまったた。東大・好投の井上だったが・・・。
　この日第２試合で法大が明大に敗れたため、立大の１８季ぶり１２度目の優勝が決まった。立大は勝ち点４で法大と並び、勝率で上回り、１９９０年秋以来１８季ぶり１２度目の優勝となった。
　東大は７季ぶりに１０戦全敗。

　早稲田が藤井の投打にわたる活躍で法政に先勝した。
　早大は２回林川のタイムリーと藤井のスクイズが野選となり、２点を先取。６回には藤井のタイムリー、７回にはランナー１人を置いて、主将梅沢がレフトへホームランを放った。
　藤井は法政の打線を５安打に抑え、完投勝ち。

　投打にかみ合った法政が早稲田に１敗のあと連勝し、優勝争い単独トップに立った。優勝は法政と立教に絞られ、早大の春秋連覇がなくなった。
　２回法大・佐藤隆のタイムリーで先制し、５回に２点、６回には広瀬がホームラン、９回にも１点を追加し、早大を突き放した。法大・安藤は４安打１失点の完投、法早戦３連投で勝ち点獲得に貢献。

※早慶戦引き分けは1995年春の１回戦以来通算10度目

早大・野村監督

　「やっぱり早慶戦は独特の雰囲気がある。和田もいい経験になったでしょう。」

慶大・後藤監督

　「長田はハートが強い。将来が楽しみ。」

慶大・長田投手(１年・鎌倉学園高)

　「こんなにたくさんの人の前で投げたのは初めてだが、ベストの球速が出せた。」