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1998 東京六大学野球春季リーグ戦
春季リーグ戦を終えて
三角監督に聞く
-いい試合が多かったですが、残念ながら昨年春以来の最下位になってしまいました。
「確かに6位という結果は悔しいが、結果は冷静に受け止めたい。」
-まず投手について聞かせてください。守りに足を引っ張られる場面はあったものの、遠藤投手(3年)はかなり頑張りました。他五大学でも十分エースになれる、という声もありますが。
遠藤 投手 |
「遠藤はまだまだ成長過程。彼ぐらい中心投手になると、投球パターンなど他大学にかなり研究され、(3年春の)この時期は壁にぶつかる投手も多い。でもそんな心配をよそに彼なりによく研究、工夫をした。それに7四死球(58回)はリーグ全体から見ても高評価に値する。でも『どこの大学でもエースに・・・』というのは社交辞令では。」
-遠藤以外の投手陣はいかがですか。
「リーグ戦を通じて第2戦はやはり苦しかった。先発として布施(4年)に期待したが、1イニングに2点以上とられるケースが多く、結果大差をつけられてしまった。リーグ戦当初は打撃が少し不安だったので、投手を多くベンチにいれていたが、これがよくなかった。ストライクが入らない投手はマウンドにあがる資格がない。これからは厳しくいく。氏家(4年)は故障あがりのため、まだまだ彼本来の投球ではなかった。氏家自身歯がゆいだろうし、このままでは終わらないはず。すでにラストシーズンに燃えているよ。」
-野手について。「守備」の感想を聞かせてください。タイムリーエラーがかなり多かったですね。
「打撃優先の方針からある程度覚悟はしていた。守るだけでは勝てないので、攻撃重視のオーダーを組んだし、大幅なコンバートも余儀なくした。しかし、それでもこの春の「守り」はまずかった。ファインプレーを連発する必要はないが、まず標準の守りになるよう努力したい。」
一方打撃はかなり調子がよかったのでは?
「打撃にはかなりの時間をかけているので当然と言えば当然。横山(4年)や村野(2年)ら初めてリーグ戦に出た選手が本当によく打った。ベストナインの須貝(3年、打率.351:リーグ5位)、多田(4年、打率.280:同19位)に続き、横山は規定打席にあと1打席足りなかったが、立大戦での負傷がなければ3割は打っていただろう。」
-これからの課題は?
「昨年は立大以外の試合で同点までが精一杯だった。しかし、この春季リーグ戦は全チームに対して少なくとも1試合はリードを奪っている。このことに関しては自信を持っていい。しかしその打撃も勝負どころでダメ押し点がとれなかったり、走塁ミスもあった。これらを克服し、さらに攻撃的な野球を目指したい。もちろん毎試合10、20点とれるわけではないので、標準の守りをできることが必要だし、練習も工夫していく。」
-児玉や真鍋といった1年生が立大戦で活躍しましたね。
児玉 内野手 |
「学年は関係ない。しかし、それにしてもいい場面で打ったね。秋に向けて大幅なメンバーの入れ替わりもありえる。(代打で3打数2安打の)児玉は打撃センスもよく、内外野を守れるので期待の大型新人として宣伝しておいて。スタメン出場した真鍋も初打席初ヒットを立大のエース矢島から放つなどなかなか勝負強い。他にもいい若手がいるので、チームの競争が激しくなるだろう。」
-最後に応援に来てくれた学生やファンの方々へ一言。
「開幕の早稲田戦しか勝利を見ていただくことができず、また大敗の試合も多く、応援に来てくださった方々には申し訳ない気持ちでいっぱいです。しかし、そのような試合にもかかわらず、毎試合応援席にてご声援いただき、誠にありがとうございました。秋は必ず雪辱いたします。
この夏、厳しい練習をこなし、秋には新しい東大野球部の姿を見ていただけるよう頑張ります。ご期待ください。
東大グラウンドでのオープン戦もぜひご観戦ください。選手にも刺激になります。ご声援何卒よろしくお願いいたします。」